夢想の日

前回の反省を活かしまくりライブ2日前から出発までの睡眠スケジュールを組んでちゃーんと5時起床。6時半に家を出てみずやん、龍、根来真嗣の順で拾い金沢へ。久々に晴れ渡った週末ということで普段混まない道もちらほらと渋滞。世の中は戻ってきている。戻るだけでなく別のやり方で進化したことも沢山あったけどこんなもんじゃ日本はすぐに終わっちまう。話が逸れましたな。南草津を境に普段行かない側のルートへ進み出してからは詰まることなくオアシスとか聴いちゃいながらスイスイと北上。たまたま選んだ杉津PAはばーっと広がる敦賀湾を一望できるしツバメの巣が段ボール敷き詰め系レコ屋ばりの密度であって非常によろしかったな。山を抜けると左手に日本海が広がって拓けた景色。石川県に入ってからは大阪で言うと浜寺公園とか二色浜みたいな海辺の整備された公園がたくさんあった。松の木ロードを抜けるともう金沢西ICで高速離脱。舜平から送られてきた寿司屋まではそこから30分ほどで予定通りの時間に着。店の駐車場奥には既にバカでかくて黒い車があった。真横に停めておはよう。まだまだ眠そうなmabutaはホテルのチェックアウトが10時とかで2、3時間暇してた待たせてごめんよ。煙草吸って少しシャッキリしてから入店。めーちゃくちゃおいしい寿司を10分ほどで食って退店。みんな食べるの早すぎるのはもちろんのこと、メロスピばりに速い提供も目を張るものがあった。コンビニに移動してコーヒーとアイスやりながら持て余せる時間は大変愛おしいもの。入りまではまだ2時間超。やることねえしとりあえずvanvanV4に車停めにいくかとHue's号に乗り込むゆうすけと潤さん、暑さにやられてずっと乗ってた龍。運転を根来真嗣に任せて俺とみずやんは舜平の運転するまぶ号へ。後部座席にはまだまだ眠そうな裕人。

vanvanV4に着いてみるともう機材入れてもいいよとのことでお言葉に甘え搬入。Hue'sもmabutaも機材がめちゃくちゃ多いけど、大人が8人もいればあっという間に終わった。完全に夏日だったので汗をかきまくった。フロアで涼みながら最近買ったSG juniorの弦を替える裕人を眺めたり、舜平とベースの話をしたり、最近買ったストラト(龍)の弦を替えるついでにネックを調整していたりするともうリハしていいと声をかけてくれた店長(PA)さん。舜平がこの日を誘ってくれた時に「日本で1番音が良いって言われてるハコ!」と言っていて本当かよ〜と疑っていたけどmabutaのリハを見て吹き飛んだ。レッドマーキーそのものだった。しっかりフルレンジで空間が鳴り響いてる。ハイが飛ぶのに耳は痛くないしラウドなローなのに非常に立体的。高速道路で窓全開にした時みたいなミドル。ありゃたまげた。ゆったりじっくりやるmabutaのリハの時間は贅沢そのもの。何時間でも見ていられた。変わって俺らもゆったりじっくりやらせてもらった。何をどうすれば良いかわかる最近なので(前回も書いたけど)ズバズバ進めて最高な音に仕上げることができた。基本的にセッティングが済んだ人からズバズバと音を出していくのだけれど、うちはみずやんが大体早くてまずベースが鳴る。その感じでまぁ掴めたり掴めなかったりするがここでみずやんがいつも通り4弦開放を鳴らした瞬間思わず見てしまった。出ている音が笑ってしまうくらいピュアな鳴りで響ききっていてこれはイケると。出せる限界、てっぺんがなかったので一瞬よからぬことをよぎったけどなんとか押さえ込んでリハを終えた。もう汗だくだった。楽しすぎて。

予定より1時間も早くタイテを進めてくれたvanvanのおかげで写ルンですを買いに行く時間ができた。自前のフィルムカメラが途中の寿司屋で巻き取りが上手くいかず、切れてしまったので...さらば約1年半の思い出たちよ。Hue's4人で再び車に乗り込みカメラのキタムラとコンビニ(舜平の飯)へ。途中、裕人から電話がかかってきて何事かと思えばフライヤー記載のオープン時間が30分早かった がタイテ通りにいくとのこと。俺らも気付いてなかった。申し訳ない。vanvanに戻るとチラホラ人が集まってきてた。楽屋では、思い出せないくらいにどうでもいい話や今年mabutaとやる面白いことの話をしていた。そんなこんなで、俺はライブ前特有の”よしやるぞ”感が1mmも湧いてこず、引き締めてやれんのかが少し不安だった。金沢の街並みがあまりに優雅で、時の流れも知ってる速度な上にmabutaがいるもんで。なんとか手に入れたカメラをバシバシとしながら煙草をしこたま吸いながらであっという間にイルが始まった。

静岡の時も思ったが、近畿圏や関東以外の土地でやっているバンドは絶対に有り得ない人たちの組み合わせや持つ楽器ブランドの共通性のなさが当たり前に存在していて良いなって思える。イルを見ていると段々と無事ソワソワしてきたのでライブの準備に入った。

ブチ抜けている自覚を持ちながらやれている日は体感10分ぐらいで終わってしまうことがほとんど。でもこの日は1時間半程やっている気がした。途中根來真嗣に時間いけてる?と聴いたくらいには。外音を感じながらも中音の心地よさに身を委ねながら音をオールや手で漕いでいる感覚。全てにおいて今まで体感したことのないものだった。あらゆることが起因しているとは思うのだけれど、ひとつ確かなことはフロア下手側の壁/ダクト上に書かれていたあるものが俺にはお守りでしかなかった。これがとーっても大きかった。不思議な時間の流れ方をしていた。終わってからは頭がぼーっとしていた。その意識のままで見るmabutaは夢の中同然で、真夜中ブンブン言わせている走り屋たちの気持ちが少しわかった気がした。彼らがやっている間、心地良い風がずーっと吹いていた。俺が聴きたかったBGMも聴けた。Hue'sとは違って体感5分程で終わってしまったよ。

nanoの日に続いてまた尊い時間が終わってしまった。次を作ればいいだけの話なんだけど。打ち上げは酔っ払ったみずやんとドシラフ舜平のやり取りがあまりにおもしろすぎたり、会うたび謝りあう龍と裕人で今回は龍の回だったりでいつも通りって感じだった。俺たちの打ち上げにはもうこれ以上もこれ以下もない。それで良いって思えることはmabutaとHue'sの関係だからこそ。日付が変わるあたりに解散。いなくなったみずやんを探して俺たちは車に乗り込み帰路。遊びきって疲れ果てたので京都まで俺は爆睡根來爆走。6時過ぎには帰宅。また必ずいかなくちゃならんvanvanV4、mabutaほんとにありがとう。

 

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これがずっと俺の全て

あまりに高い位置にあったので舜平の肩に立って本気の組体操スタイルによりなんとか収めることができた。必死すぎる俺と舜平の様子を見て「友達すぎるやろ!!」とシャッターを切ってくれたみずやんが爆笑していた。そりゃ友達やからな。


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こんなに被ることある?この2人の横でギター弾いたことあるのは唯一私だけ。それ結構誇り。


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松本舜平は喉仏がない(楽屋トークで爆笑した)

 

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ここにいた


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切れたフィルム

 

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