新宿の空に放った金継ぎ

助手席には舜平で後部座席に裕人。真横には龍。...??あぁ、mabutaの車で寝てた。所々の記憶と右の靴下は無いし最後がどうなったか全くわからない。真横にはHue'sの車も停まっている。起きはしたが大量のハテナを前に虚無になっている俺を見て「あっちではみずやんとゆうすけが寝てるよ〜」と舜平が。余計わからん。日付が変わる頃にナインスパイスを出てから二手に分かれ、場を3度か4度ほど移しながら合流して分裂して も3度か4度ほどやりどれほど飲んだのかもあんまり覚えてない。

 

mabutaとHue'sだけがライブをする時間がようやく流れた。あと1回やってくる。今言えることはたったひとつしかなくて、もっとはやくやるべきだった。この2バンドで過ごしてきた時間を越えれるものは本当になかった。純度だけを守ってきた意味がようやく形になった気がして嬉しかったし何ひとつ取り溢さず全て受け止めるぞという気概をフロアにいるお客さんたちからヒシヒシと感じた。俺たちの関係性、もしかしたらあなたたちが1番知っていたかもな。あとはもっと互いに砕けることができればーーーと思ってしまったがそれはファンダンゴでやればいいだけか。10月13日だけでも十二分に、予期せぬことがたくさんあった。

リハを終えてオープンスタートまでの時間、落ち着かないのを互いに隠していた気がする。それでも時間はフラットに過ぎてくれるので裕人の坊主にジャージにSG似合うのがやばいな〜とかヘラヘラ笑っていれば定刻を5分過ぎた。見届けるだけなのに、胸が痛いのか熱いのか。龍旭水の3人だけになった楽屋。扉が開いて目をやると佇むカワノともりかず。どれだけ時空を歪めるんだ今日という日は。「おかえり。音源やばいなあれ良すぎるよ」「元気してた?痩せた?生きててよかったわきてくれてありがとうよ」ふわふわしたままどうにも着地させれない心を2人と話していると不思議と気持ちがシャキッとした。誰もが思っている以上に2人とも同じ"人"して在る。分かり合えない時間を送ってしまうこともあったけど今はもう、いてくれてありがとうしか残っていない。話しているとmabutaのライブがPeakyまで終わっちまった。2人もmabuta見ようぜと楽屋を出て黄金の厚みを放たれ続けるフロアへ。今日も今日とてすごく良かった。あそこの繋ぎとかどうなん?テンポ感悪くない?とかそろそろ言ってみたいものよ。俺はもう彼ら4人とそやまさんとルシオを愛しすぎてしまったので客観視できない。

我々のライブはいつも通り自由に滑空/遊泳/大気圏突破な気持ちでやらせていただいた。30分ステージよりも短く感じたのが不思議でしょうがなかったが目の前にいてくれる人たちとmabutaのことを想いながらやるとそりゃそうで、いつもこういう心持ちでできればそれ以上のことはないだろう。既存曲の細かいアレンジや空気が日に日に変わっていき、ナインスパイスでもその姿を見て頂けたことでしょう。まだまだ良い形にできる曲が無数にあるので続々と解放していきたい。アンコールを頂けた日は"最後に無理やりLukaを捩じ込んで凄まじい速度でプレイし急に終わる"を幾度となくやってきたがこの日ばかりはなんか、今思えば違うかったかもしれない...しかし、またきっとやってしまうのだ。俺たちは。

終演してからはゆっくり話したい人が沢山いたものの特に何をするわけでもないのにバタバタしていたらあっという間にmabutaと俺たちだけ。東京に行き始めた頃よく見に来てくれていた人や最近知って遊びに来てくれた人、ずっと昔から俺たちを愛してくれている緒環さんや直接話す機会は多くはなくともずっと気にかけてくれているタクヤさん、mabutaで何度がギター弾いた時に見てくれていた友達。挙げると本当にキリがない。みんなとゆっくり話したかったが、Hue'sとmabutaの形ある限りまたみんな集まるのだ。我々の全てが交差する瞬間を残りの人生で必ず刻んでいきたい。金継ぎを届けたい人がまだまだいる。ヒビが入ればやることは決まっている。

f:id:akrmuff:20231017225208j:image

 

ひと段落してからナインスパイスで一度乾杯。もういよいよ2バンドとルリコしかいない。ライブハウスでこうなることは中々ないが幾度となく外でこれやってきたので打ち上げどうするか〜と話していると「トー横で飲みてえなあ!」とデカデカと旗をあげるやつがいた。打ち上げというのは強い意志で何かを打ち出したやつに着いていきたくなるもので、そうともなれば凄まじい機材量の2バンドではあるが高速で搬出を終えて車を再びパーキングに入れていざトー横へ。カオス極まりなかった。俺の記憶は早々にない。iPhoneの写真フォルダを見返す限り、23時半頃にナインスパイスを出て0時半にはトー横で歩きながら飲んだり店で飲んだりして2時前には全員1度合流し退店している。この時点で俺の記憶はない。2:47のルリコ裕人舜平みずやんの写真を撮って、次はもう10:21舜平と行った日高屋のストーリーが残っている。俺たちが新宿を出たのは確か13時を過ぎた頃。根来は始発の新幹線に乗って帰っていた為彼は8時には家に着いている。ちなみに俺が家に着いたのは23時である。6年以上の付き合いになってもまだ打ち上げが加速し続けるとは思わなかった。これファンダンゴはどうなる?みずやん曰く、誰かが海に飛び込むとこまでいくらしい。俺たちの求める自由が一体なんなのか皆確かめに来てほしい。堺の海辺にドンと構えるファンダンゴの呼吸に身を委ね気持ちの良い音放ちますのでね。

 

ご機嫌に打ち上げていた様子をルリコが残してくれた。何故だか泣けるし笑える。靴下は返してくれ。

f:id:akrmuff:20231017225312j:image
f:id:akrmuff:20231017225304j:image
f:id:akrmuff:20231017225337j:image
f:id:akrmuff:20231017225334j:image
f:id:akrmuff:20231017225355j:image
f:id:akrmuff:20231017225323j:image
f:id:akrmuff:20231017225347j:image
f:id:akrmuff:20231017225330j:image
f:id:akrmuff:20231017225308j:image
f:id:akrmuff:20231017225340j:image
f:id:akrmuff:20231017225359j:image
f:id:akrmuff:20231017225404j:image
f:id:akrmuff:20231017225344j:image
f:id:akrmuff:20231017225410j:image
f:id:akrmuff:20231017225326j:image
f:id:akrmuff:20231017225320j:image
f:id:akrmuff:20231017225416j:image
f:id:akrmuff:20231017225316j:image
f:id:akrmuff:20231017225351j:image

取り下げ願いあったら言ってくれみんな!