2020.1.24~26

24

朝までの労働を終えて1人新幹線に乗り込み名古屋まで。予定よりも早くUPSETに到着。先に車で向かっていたメンバーが既に搬入を終えてくれていた。フルメンテに出したマーシャルの特性を掴めないままリハが終わってやばいと思ったけど本番になったらやるしかねえから開き直っていつも通りやろうと決意。右手は勝手についていく。CRYAMYのリハを少し見てから楽屋へ行ってみたら民宿のような造りをしていて驚いた。畳に布団、ソファ、中庭等々...。修学旅行気分でテンション上がりつつも死ぬほど眠かった俺と龍とみずやんは布団を敷いて眠ろうとした。が、リハを終え流れ込んできたCRYAMYに申し訳なくなってきて眠るのを諦める。未だに、リハが終わってから本番までの時間を上手く過ごせた試しがない。車に行って寝ようと試みたが覚醒してしまっており鼓動は早くなる一方でまた諦める。もう知らん。珈琲ではなくレッドブルをグイッと飲んでUPSETに戻った。

先方の初めましてなBALLOND'ORがスーパーアッパーなライブをしてたよ。脳の処理が追いつかんままに次から次へと繰り出していく感じが凄まじかった...。かなり圧倒されつつパワーボールを回す俺、ここまでくると眠気は意外となくなる。転換でステージに上がって驚いた。湿度と熱気がやばい。準備を終えてキングギザードのTシャツに着替えていざ出陣。極端なことをされない限り自分のライブ中に照明に気がいくことはないけど、UPSETは凄かった。形状や温度が想像できて触れれるんじゃないかってくらいに綺麗で、とにかくずっとHue'sの楽曲にハマってる。不安だった音も後ほど確認してみたら全然いけてた。リハの時、とても密接に会話してくれたしとにかく物腰が柔らかく俺らもやりやすかった。丸一ヶ月空いたHue'sのライブはUPSET、そしてCRYAMYのおかげでズバーっとやれたよ。カワノを交えてやったLukaはHue's初期の頃を思い出した。毎ライブあんなんしてたな...。

無事ライブを終えてヘロヘロになっていたけど、CRYAMYのライブはじっくりと見たかったので楽屋自販機のハイネケン(なんと¥250。安い)を買って目を覚まし、フロアでかなり楽しんだ。レイの舞う金髪とノイズの軌道が何度かリンクして見えてドキドキしたり、鬼みたいな顔をして弦に食らいつく様子に惚れたりしていたらあっという間に終わってしまった。そして俺はベロベロになっていた。打ち上げは明日に持ち込して、今日は飯を食って解散ということなので會田さんに連れられイケた中華屋へ。レイと機材や最近の話をしていたらあっという間に時間になってそして俺はさらにベロベロになっていた。店を出てから車に乗り込むまでの僅かな記憶が一切ない。まぁなんもしてないやろうけど...。あんま酔ってない龍みずやん森とかなり酔っ払った俺と機材を載せた車をごとくが走らせる。いざ京都へ。

2時間か3時間程、一度も目が覚めることなく気づけば京都 出町柳にいた。時刻はAM3時か4時か、それくらい。ごとくはネカフェに行き、俺らは例の出町柳ハウスについに足を踏み入れた。この家の勝手を知ったみずやんが暗がりをiPhoneで照らしながら廊下を歩き、リビングに入って電気をつけたら家主の聖也がズタズタな様子でソファに横たわっていた。かなりズタズタやった。見た感じ死ぬほど飲んだ帰り。起きる様子はなかったので毛布をかけて俺らはこたつで一息ついた。眠気とアルコールで完全に参っていた俺は聖也の隣に寝転んで、それ以外の3人は酒を買い足しサッポロのロング缶や焼酎ハイボールを空けまくりながら覚えていない程度のどうでもいいことを沢山話したと思う。みずやんが寝て、もりかずが寝て...俺はアルコールが抜けてどんどん目が覚める。龍は...龍之介は、無双モードに入り床やテーブルに鎮座している紙パックのデカいいいちこや麦に手を出し緑茶で割って無限に飲み続けていた。確かもう6時頃。空は青くなってきた。しばらく、龍と2人でゆっくり話すことなんかなかったから良い機会やった。「ベロベロになってしまったけど、覚えてる...から...。」とズタズタになりながらも色々話してくれた。覚えてるんかな。まぁどっちでもいいや。俺はちゃんと覚えている。時刻は8:30になり聖也がようやく目覚めて働きに行った。凄まじい行動力である...。聖也もいなくなり(ずっと寝てたけど)龍と完全に2人になり俺はBluetoothスピーカーからメタルやプログレを流していると「聖也さんはいますか...??」と青年が訪ねてきた。知らないもの同士が人の家で鉢合わせる謎の状況。流れ続けるDream TheaterのDance of eternity...。出町柳ハウスならではの出来事。まぁ後々、彼とは一度遭遇したことがあったことを龍が思い出しお互いにどういう者とか、これまたどうでもいいこととかを話したっけ。腹が減ったので龍とペヤングを買って食べたら龍はすぐ泥のように眠った。入れ替わりでみずやんが起きてきて、もりかずも起きて。眠気が一切こない俺はメタルやプログレに飽きて懐メロを永遠と流す。松田聖子ちゃんが最高とか蛍の光の虚無感やばいを3時間程やってたらいつのまにか集合時間が近づいてきたのでシャワーを浴びて準備していると朝の労働から聖也が帰ってきた。入れ替わり立ち替わり、いろんな人がやってくる聖也の出町柳ハウス。「俺は全然おらんのやけどな。まぁそれがいいねん。」と短い間だが話せた聖也の説得力が凄まじくて俺は落ちそうになったよ。ごとくが迎えにきてくれた。死んだ龍を無理やり起こして車に乗り込み、二条nanoに向かう。出町柳ハウス、かなり最高だった。

 

25

日付の変わる感覚がないままに数日過ごしたのでここからが25のカウントになる。搬入、流石に身体は応えているのか機材があからさまにいつもより重く感じる。いい感じにリハを終えて眠気をぶっ飛ばすためにキリートレモンとホットコーヒーを飲み煙草を吸う。この日はHue's側からのゴリ押しで出演させて貰ったのでオープニングアクトという形。久々にやった長い夢が覚めてが意外とむずいでもやっぱりいい曲ではあった。I love youが着々とフロアにいる人たちに届いていってるのが目に見えて嬉しい。この日のSwanのピークの持っていき方は完全に苫小牧ELLCUBEでのYour name由来のものでした。やらせてくれたCRYAMYやBALLOND'OR、nanoの方々ありがとう。

ざっと搬出してBALLOND'ORを見てみると、もぐらさんがめちゃくちゃに遊びまくっていて、その上フロアは良いカオスっぷり。VJも最高にイカれてて、俺は普段nanoに遊びにはきてないけどここではあんまり見れないであろう光景が広がっていて面白かった。出番に備えるCRYAMY、カワノが2018年の夏の渋谷 乙で出会った時と同じsonic youthのロンTに着替えていてそれが妙にグッときた。俺もフロアのみんなと同じように楽しみにしていたCRYAMYのライブ、とにかく美しかった。ああいうのを美しいと感じる人が沢山いたらいいな。救い、救われる最高の関係。それをお互い意図してなくても勝手に発生するってまじで最高やん。ミッシェルとナンバーガールのライブを同時に見ている感じ。いや、それよりもっと何か新しくて混沌としている。月面旅行でのレイのギターソロは歴史に刻まれるべきプレイやと思う。昨今、ギターソロ然としたギターソロが枯渇しているけどレイはそれを超えてきた。俺らの代でついに。そういういろいろと感動してしまうポイントがいくつもあって、気がつけば俺は物販でCRYAMYのCDを買ってたよ。自分の部屋の棚に欲しいやつ。すんごく満たされてしまってCRYAMYのライブが終わってからは脱力しきって抜け殻に。打ち上げではジェンガをしたり、たかしこと音の話をしたり。一人でボーッとしているとたかしこが寄ってきて「あきらぼーいってさ...。」とボソボソと長々と聞いてくれて話してくれて、Hue'sとCRYAMYが対バンの時によく起こる現象。そうしているうちに日付は超えて俺の体力の限界も超えて、ごとくに運転してもらい龍と俺を搬送してもらった。岸和田に着いた時は土砂降りの雨と異常なまでの眠気でこの世の終わりな気分やったけどなんとか車を降りて、互いに煙草を一本サッと吸い目を覚ます。ごとくにありがとうと伝えて、#3を爆音で流しながら尾崎までなんとか走りきることができた。最寄りインターを降りていつも通りマクドナルドでテリヤキバーガーをセットでドライブスルーし、家についたら車からギターとリュックを降してシャワーを浴びてハンバーガーに食らいつき、食後の一服にありつく体力もなくすぐ寝た。多分15時間くらい。起きたら夕方で、そのままの格好で逃げ出して平野台の湯船に身体を沈めて、そうやって過ごした。

CRYAMYのツアー、パンパンのフロア、新しい出会い、美味いハイネケン、マーシャルアンプの柔らく煌びやかなローミッド、聖也の素晴らしい出町柳ハウス、ベロベロ龍の言葉、いつも音楽が引き戻したり見えなくなったり忙しいよ。

 

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