堺ファンダンゴでのHightideで発表した通り、ようやく１枚目のフルアルバムをリリースします。プリプロから計算すると製作期間ほぼ丸1年。想像以上に時間かかったけど、モノとして出すための作業の終わりがようやく見えてきた。本当に長かったし息苦しかった。録り作業が折り返しに差し掛かろうとしたあたりでようやく色々見えてきたというかギターの弾き方遊び方がぶわ～っと拓いていったのが悔しいけれどこれレコーディングの度に思ってることなので次作こそは...本当に...。ジャズマスとSGをコンボのマーシャルに繋いで弾きまくったわけですが、どの組み合わせで録ったか既に判別不能になってるのでその時はその時で分からないなりにゾーン入れてたはず。ミックスはもうこれ大丈夫なのか？ってくらいローを削った。ザっと全曲分終わって通して聴いてみた時、何とも言えないミスった感にやられてましたがかなり時間の経った今聴くと全然問題ないし結構あり得ない感じになってる。絶対に必要ないローと迫力（コンプ感と呼ぶのでしょうか）が録り音からブーストされ続けているあらゆる音源達に一石投じたい。「アーティスト側の望んだローなのか？」と日々思いまくってるので。とりあえずそれをHue’sでやりました。この危険性のある行為を許してくれたメンバーには感謝を。レコードで出せる日がくればHz-adoptは絶対にモノラルで出したい。絶対に合う。
写真 : 松田直也
アルバムから先立ってShangri-laを2月16日に配信するよ。あとミュージックビデオも。この曲は去年の夏終わりくらいに作ったっけな。龍が○○みたいなリズムパターンで作りたいと言い、源流を探し、俺のルーツにはめ込んでコードパターンとリフ持っていったら龍もほぼほぼ同じ構成/進行で持ってきた。追い込まれた末奇跡が起きてサクッと完成。もう誰も迷わないようにとにかく爆音で何度も合わせたの面白かったな。今作において、この曲が俺の中で突破口になったのを書いてたら思い出した。珍しくちゃんと速いしＢメロ跳ねてるしカッティングしまくりであります。泥臭くリフでグイグイ引っ張りまくるギター、ひたむきな８で刻み続けるドラムとベース。ここへ最後に龍が閃いて入れたリードフレーズが混ざった。これにより絶妙なオルタナティブ臭が発生して「うわ～これ所謂Hue'sっぽいぞ。」とテンション上がった。俺は。
あと俺の中で一番大事なこと、ドラム”根來真嗣”加入です。人生マジでなにあるかわからないランキングTOP3入りします確実に。真嗣さんはK音部（軽音と表記しないことは割愛）の先輩。正真正銘の先輩。在学中は1対1で話すことは数えるくらいしかない、もしくは一度もないくらい（何故）でしたがお互い卒業してから一時期は週に1回くらいのペースで深夜から明け方にかけて遊び倒していた。OBとして高校でライブするときに初めて一緒に音出したんかな。ピロウズのコピバンをやって、当時他にバンドをやるアテがなかった俺は真嗣さんと大也(良いギターを弾く先輩)さんとつね(良いベース弾くマブダチ)を誘って俺がギタボで新しくやってみようと挑戦。しかし俺が曲を作れなさすぎる＆歌えなさすぎるで断念。空中分解。個人的にかなり食らったのでとてもよく覚えているが、みんなはどうなんだろうか...。そういえば鈴木とバンドやろうとしたときも真嗣さん呼んで何度かスタジオに入ったこともあったな～。それも形にできず鈴木は故郷に還ってしまったが。それ以降特に連絡を取るわけもなく2年くらいは経ったと思う。その後真嗣さんは大停電ってバンドでドラムを叩いたりAltinas cuffを大也さんと続けていたり、俺は俺でHue’sを始めてお互いタイミングが合えばライブを見に行き合う程度まで顔を合わせるようになった。で、2020年のでらロックで紆余曲折ありまくりって名古屋に向かう車中で「夜の最前線で今日でらロックいますよね？Youthだけ叩いてくれません？」と無茶な頼みをしたところ「まじか～ちょっと待ってな。うーん、分かったオッケー。また着いたら連絡して。」とまさかの承諾。通話時間は3分に満たなかったと記憶している。無事（無事じゃなかったけど）Youthを本当にやってしまった真嗣さん。「あまりにも自然過ぎて何も思わなかった」と龍。これがきっかけで転がりに転がって正規加入まで至りました。マジで人生何があるかわからないもんです。高校の時から何年間も真嗣さんのドラムへの印象は変わらなかったけどいざ一緒に曲をプレイしてみると龍が言ってた通り自然でしかなかった。お互いの好きなものが少しずつ交差していったり、音楽をやるにあたって求めるものも似ていったんやと思う。何年もかけて。この人マジで良いドラム叩くねんけどみんなにどれだけ伝わってるかなーと少し不安でしたが前回のファンダンゴで秋さんが「根來真嗣正式加入の意味が今日のライブみてやっとわかった。」と言ってくれたので本当に嬉しかった。俺たちの好きな人たちにはちゃんと伝わってるみたい。なのであとはHue’sを好きな人たちとまだ存在を認識していない人たちにいかに示していくかだけですわ。
7年前の俺と根来真嗣。色々やばい。
