2021.9.7

あり得ん速度で8月と夏がどっかいっちまった。1本だけのはずだったライブが俺個人だと3本まで増えたしフジロックにも行ったしなんと引っ越しもした。が、これを書いてる今は尾崎にいる。2年くらい前から自分がどこに住んでいるのかよく分からない生活をずっと続けていて、ただどこにいてもやることはなんも変わんねえなと思ったから引っ越してみた。あと長いこと続いていたレコーディングの録音作業だけはやっと終わったな。実際かかった日数よりもうんと長く感じる。これについてはまぁまだまだ気長にお待ちを。なんか思うこと多すぎて全部書く気はさらさらないけれど書いておきたいことは常々ありますのでぼやぼやと思い出しながら記す。

 

「来週やねんけど、8日ANIMA出れへん?」と吉條さんから突然の電話。たまたま全員空いてたので出演快諾。対バンはKING BROTHERS。元々はSEAPOOLが出演のはずがキャンセルとなり代わりに呼ばれた我々。今持っている全ての力を使って(いつもそうやけど)挑んでみたけど太刀打ちできなかったな。まだまだ甘い。ライブが終わってからケイゾウさんに「君らが着てるTシャツの人たちはもっと振り切ってたんやから。」と言われたのが今もずっと頭に残ってる。何のTシャツを着ていたかはご想像にお任せします。なんか、ライブ後あんな気持ちになったのすっごい久しぶりだったので嬉しかった。当たり前やけどまだまだやれんなーと。そういえば、俺がずっとやってみたくて試してるけど中々上手くいかない音の作り方を恐らくマーヤさんがやっていて度肝を抜かれた。日に日にあの人のかっこよさというか、存在感ビリビリきてます。ゾニーさんの物理的にスーパーでかいドラムセットも圧巻で、キングブラザーズまじで本物だった。

 

mabutaの裕人から急に電話があった。彼らから突然電話がある時は大体mabutaの身に良くないことが起きた時。今回もそうで、ちょっとライブ一本ギター弾いてくんねえかというご相談。mabutaでギターを弾くというのはHue'sとは正反対なエネルギーを凄まじい速度と密度で出し続けなきゃいけないアグレッシブかつフレキシブルなこと。今回で5回目?くらい。A SUDDEN IMPACTの曲たちは一切コピーしてなかったのでセトリ送られてきてから成り立つレベルまでなんとか持っていった。テスト前日と全く同じの気持ちで深夜ギターを弾きまくり、少し寝てからビッグキャットへ。「まじでいけんかなぁ、ちゃんとギター弾けるかなぁ」って気持ちになりながら電車に乗ってたけどいざmabutaの顔を見ると「やるべ。」と一気に切り替えれる。あいつらが今まで積み上げてきた器みたいなもんの安心感たるや。その一部に30分間混じれるなんて、なんと幸せなことか。リハで程よく気持ちよくなって「よっしゃーやるぞー。」って気合い入れてゆうすけの4カウントで陽の当たる場所始まった途端にストラップがぶっ飛んだ。ごめん潤さん。Aメロは最悪ギターなくても全然成り立つので横に置いてた自分のジャズマスに持ち替えて、そこからはもうズバズバズバズバいかせて頂きました。中盤のPrehistoric、照明が本当に理想のソレでやりながら思わず感動してしまったよ。楽器から出てる音、声、色、空気、温度、光。またmabutaに色んなこと気づかされてしまったな。最高に良い機会をどうもありがとう。やっぱりあいつの考えたギター最高になんか変でめっちゃ良い。なんでそれハマる?っていうのまみれ。

 

お次はHOLIDAY! RECORDSと吉條さんが新たに始めたTEENAGE KICKSというイベント。場所はANIMAで。当初7組出演の予定がキャンセルが相次ぎ4組になってしまって少し寂しかった。だからといってやることは変わらないけれど。初めてライブでやった新曲、みんなはどう感じたのだろうか。俺は結構お気に入り。新しくやりたいことと得意技を上手く組み合わせることができたはず。チューニングがDropDなのもポイント。Maydayがやっと馴染んできて非常に気持ちが良かったり、umi e umi eの懐の深さにやる度気づいたり、あと珍しく疾い新曲があったり。ライブが常々楽しい。初めてANIMAに出た時は音の勝手が中々分からず難しいなぁ〜と苦戦しがちでしたがそれもようやくわかってきた。そして真嗣さんもガッチリハマってきている。やればやるほどやりたいことや治さなきゃいけないこと、強くならないといけないことが増え続ける。そのおかげで長くとってるスタジオもあっという間に終わる。mabutaとHue'sで弾くギターは正反対のエネルギーが要るって上で書いたけどそんなことないかも、とこの日思った記憶がある。リードギターであることには変わりないし、自分自身で在り続けることが1番大事かもしれない。もっと自分の出してる音に責任を持ちたいしそれはもう大前提で、バンドの音にも責任を持たないといけない。そういうごく当たり前のことに最近になってようやく気づいて「うわ〜。」とよくなってる。自分の中で音楽に対する好き/嫌いが段々なくなってきていて、それよりも分かる/分からないが真っ先に飛んでくるようになってきた。大体の音楽は別に嫌いじゃないし悪くない。その後!その先!って感じ。分かるから好き分からないから嫌いということでもない。フジロック行ってなお強く考えるようになったので今回はこの辺でおしまい。

 

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