2019.July

6日(土) 

見放題。音楽を全うすることに常々投身している。ステージに立って音を鳴らす立場である以上当たり前でありたいし、そうじゃない人もそういう意識があれば世の中ごと最高になるんじゃないかな。立場や意識もくそもないな。みんなすきにやろう。この日見てくれたお客さんはみんなどこかしら剥がれ落ちてる部分が多くて楽しかった。俺もみんなももっと剥がれてしまえばいいと思う。

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12日(金)

夜勤を終えてごとくの車に乗り込む。兵庫、岡山を超えて鳥取県米子市まで。未開の地。小箱の近い距離で見るThe Birthdayはゴリッとした部分がいつもよりハード。音がでかすぎたから少し後ろに下がった。現実味のない2時間の最後、フジケンの投げたピックが俺の胸元に当たって落ちた。誰も探そうとしなかったからiPhoneで足元照らしてみたら両足の間に綺麗にいた。御守りにする。フジイケンジ、いつ見ても完全無欠のプレイ。力強く、しなやかで優しい。彼の音が一番見える。ノーミスのプレイをするギタリストはあまり好きにならないけどフジケンだけは別である。

米子に向かう道中の蒜山高原SAが風の通るいい場所だった。ああいう場所に行く度、なにもない場所が本当に好きだと感じる。

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14(日)

パンゲアのイベントが名村造船所跡地であった。俺らのやったステージは廃墟同然のコンクリート打ちっ放しで冷房設備はもちろんない。跳ね返りまくる音、建物から漏れた音は空気中に溶けたり、人と人の間を通り抜けて汚い海まで風に流されいく。全員酔っ払ってるんじゃないかってくらい高いテンションのお客さん。俺らの演奏が終わった後アンコールが起こった。笑う余裕も、後一曲やる気力もないくらいにやりきった30分。サウナよりも汗をかいたし意識も飛びそう。開放感のあまり、車の荷台の扉を開けっ放しでライブをしていたことに途中で気づいた。最高の初夏を用意してくれてありがとう吉條さん。俺のズボンのチャックが開きっぱなしだったこと以外は本当に完璧だったよ。

 

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18日(木)

新代田FEVERへRopesを見に行った。Ropesが良かったのはもちろんのこと、タイから来ていたバンドがとても良くてCDを買った。国柄が滲み出ている音楽。mouse on the keysはきのこ帝国がSEにしていた曲をしていてグッときたよ。ギターの人がオマーみたいな頭でノイズを出していた。惚れた。ライブが終わって外に出たからバケツをひっくり返したような雨。少し肌寒かった。

 

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19日(金)

渋谷のWWW XへOGRE YOU ASSHOLEを見に行った。頭から新曲を立て続けに食らって揺れた脳のままにバックシートやまた明日で完全にキマッた。ワイパーで終わりかと思いきやまた新曲をやってその後の動物的/人間的は10分近くやってたと思う。俺の脳はアルコールもドラッグも無しで飛べる。普通なら、ルーパーを使って重ねていくようなこともオウガは大体人力でやりきるから凄いよ。生身の人間が出す生の音が一番良いよな。ライブが終わって外に出たらびしょ濡れの階段と水溜まり。やっぱりオウガがやってる間は大雨が降るジンクスがある。また秋口に野音でやってくれ。

WWW Xは建物の謎構造も音もいいハコでした。

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20日(土)

京都でthe seadaysのイベント、UMI ROCK FESTIVAL。頭から最後まで楽しみきった。ピアノガールはハードコアに振り切ったライブで綺麗やなって思えてしまったよ。秋さんが終始楽しそうでめちゃくちゃやってた。早々にギターを手放して進んでいくライブに龍が痺れを切らしてステージに上がりギターを弾いたのは面白かったなあ。Walking winterはギター一本で成立するけど、二本だとああなるのな。秋さんこれからあの感じで弾いてくれんかな。

久々に見るBurgundyはまたえらいことになっていた。ひろきぼーいはギターを忘れてWEIRDのクズノさんにリッケン借りてやってたけどちゃんとひろきぼーいの音がしていたよ。なんなんだあの人は。エフェクト捌きも、フレーズの置き方もやっぱりあの人が俺にとってピカイチだ。久々にゆっくり話せて嬉しかった。謎にUVERworldの話ばかりされたけど...。謎。

最後のthe seadaysは本当に美しかったよ。あんな景色、ステージからみたらもっと壮観なんやろうなあ。りょうくんがずっと「疲れた。」って言いながらバキバキとライブをしているのを見てずるいなぁって思ったよ。

1日楽しすぎて酔っ払い過ぎた俺。意識を取り戻した時には右手にギネスを持って東京にいた。とりあえずディスクユニオンに行ったり。この日で新宿の歩き方を少し覚えた。あと久々に食べた大戸屋が絶品過ぎて、毎日ああいうご飯を食べれる人生を目指して生きていこうと強く決心した。

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