2021.12.19

Youthとベランダのサブスク配信開始しました。すげー今更。2曲ともYouTubeにPV(とはもう言わない時代)があって、そこで流れてる音は未だ音源化されておらず宙に浮いたまま早3年ほど。放置しすぎましたわ。Youthの投稿日が2018年10月5日でベランダは2019年10月4日。この近すぎる日付は狙っていたんでしょうか。一切覚えておりません。思い出話でも書いてみることにする。

 

Youth

この曲は廃盤のシングル"Youth"とミニアルバム"How are you?"に収録されていますが2パターンとも納得いっておらず、悩んだ挙句3つ目のYouthを録ることに。確かミナホが近いからとかそういう理由もあって。で、誰に録ってもらおうかと考えた時に一瞬で思い浮かんだのがANYOとthe sankhwaのドラムでありレコーディングエンジニアでもある玉田さん。ずーっと昔にSPANK PAGEをpangeaに見に行った時にthe sankhwaも出ていて人生で初めて「セトリください。」って頼んだり「あのシンバルってなんなんですか!?」とか聴いたりしたくらいライブが良かった。俺の質問責めを丁寧に全部説明してくれたのが玉田さんで、後日よくよく調べてみるとANYOのドラムでもあると発覚し(ANYOはゆれるとの対バンとかで高校生の頃見てた)1人で「は〜〜〜!」となってたな。その時はHue'sもなかったけれどYouth録音3度目の正直時にはそういう過去があり、玉田さんが第一候補に。メンバー皆もいいんちゃうとのことでドキドキしながら玉田さんに連絡してみたら「おっけ〜録ろや〜。」とラフすぎる返事が来て拍子抜けしたのを覚えてる...。録る場所も押さえてくれてとんとん拍子で進んでいったような気がします。レコーディングというものが非常に苦手な我々(今もだが)だが玉田さんの「いけるっしょ〜。」という言葉に乗っかりきってサクッと録れたのが今回配信となったYouth。

機材の話をすると、確かSOVTEKのヘッドにオレンジ4発キャビにTRIALのBite Distortionで歪ませて録った気がする。歪ませすぎたなーって思ってたけど今聴いてみると案外そんなこともないな。最後のソロは本物のラムズヘッドを踏んでる。我ながらすげー良い音。何故売ってしまったのか...。龍はジャガー(ごとくの)をジャズコーラスに繋いで、MAXONのOD-820で歪ませてたような気がする。みずやんはサンバースト黒ピックガードのプレベで、どんなアンプに何を繋いでたか何も覚えてない。この頃はみずやんの機材に一切興味がなかったので。すまん.......。

Music Videoの場所は俺とみずやんの、まさにYouthなイオンりんくう泉南店の前の海辺。元々撮る予定だった場所は撮影当日向かってみると警察が大量にいて「今からここで撮れるわけないやん...。」となり急遽イオン前に...。打開策でそこになったけど今となればそうなってよかったなと思う。あそこのイオンにはタワレコが入っててお世話になりまくったんよな〜。6年前くらいになくなっちゃって、本当に悲しかった。今も悲しい(丸ビル店も無くなるらしいし本当にやばい悲しい)。泉南ロングパークという施設ができて、撮った場所ピンポイントは開けた海辺ではなくなったし、我が地元も生き残るため、時代に呼応し変わり続けてる。切ないけどしょうがないこと。まぁ良い場所ではあるんで気になる方は行ってみてください。最寄駅は多分南海本線樽井駅。歩いたら30分ぐらいかかるけど。

 

ベランダ

この曲もHow are youに入ってるやつではなくいわゆる再録のもの。大きく変わったのは大サビ前のアルペジオがながーーくてゆーーーっくりに。How are youを録り終えたのが確か2018年の1〜2月辺りで、今のアレンジになったのが5〜6月とか...。この時期はサマソニ出演に向けてやる曲を選定しアレンジ見直しまくってた頃。有力候補に挙がったベランダをさらに強くするため考えに考えた結果、大サビ前間奏を焦らして思いっきり爆発させるという展開に。雰囲気として近づけたかったのはbloodthirsty butchersのyamaneとか未完成が持つ憂いと気だるさの感じ。ベランダを作ったのは俺らが22歳の頃で、破壊行為同然なライブや打ち上げをし尽くし翌日は虚無感だけが残ってひらすらに鬱屈としてた。楽しくないわけじゃないけど何か違う。全員退屈でしょうがない みたいな。そういう焦燥みたいなのが今のベランダにはうまく落とし込めてると思う。これ書きながら思ったけどベランダってそういう曲やったな〜すっかり忘れてた。キーやスケールがどうとか一歳考えず、龍の持ってきた曲が持つ色とバンドの雰囲気とその時の気分をただギターで出しただけ。1番Aメロは虚無と鬱屈どちらもあるからe-bowだけど2番Aメロは虚無が抜けて鬱屈だけになったから素の音で。そういうのを当時は感覚的に選ぶことができてたな。サビのアルペジオとかも今なら絶対に思い浮かばない。もっとちゃんと景色と空気でギターのこと考えよう...。少し戻って、そもそもHue'sには「サマソニ出るぞ!でれサマ応募するぞ!」みたいな意気込みなかったけど提案をしてくれた当時のマネージャー的な人のおかげで今のベランダがあると思うと感謝してもしきれないな。無事出れたし。でかくて音反響しまくるステージでやったベランダ気持ちよかったな〜。またでかいとこでやりたいよ。フジロックとかライジングとかでやりたい曲めちゃくちゃあるな。頑張ろ。

youthよりも曲に対する思い出をすらすらかけてしまうことに驚きである。レコーディングはグローリーのフロアでやった。1発録りで。エンジニアはSIMPOのコイズさん。Hue'sが全員好きなピアノガールの焚火という作品はグローリーで録ってて(No Funの作品もそう)、それが本当に素晴らしい音で。秋さんと長友さんに当時どんな感じで録ったのかを聴いてみると「これベランダ ハマりそうや。」と確信したのでグローリーで録ることにした。エンジニアはthe seadaysやthe McFaddinと京都の近しいバンドを録っている人に頼んでみたいということでSIMPOコイズさんに。Music Video出すだけ出してあんまり聴いてなかったけど、かなり良いし中々聴いたことない感じの音像になってるな。またこの組み合わせでなんかやりたいな。機材は、俺はアンプがMarshallのブルースブレイカーになったぐらいで歪みとかは大体一緒。一番でかい音はロシアンマフ。龍は赤のテレキャスにツインリバーブ(ごとくの)で歪みは多分Youthと同じ。みずやんはベースは同じであとは...。

Music Videoに関してはもうヤギカイシュウ最高としか言いようがありませんわ。こういう映像にしたいねんけど〜って話をしたら、「んならキャンプやな。キャンプしよ。」と言われ日を決めてテント建てて焚き火して遊びまくっただけです我々は。書いた覚えあるなと思い見返した見たらやっぱりあった。なんとカイシュウのセルフライナーノーツもありましたわ。

hellsee.hateblo.jp

 

そんな感じで、久々に書き狂って疲れましたわ。キングクリムゾン見に行ったことの下書きとかもあるんですけど先これあげたかったんで。これからはわざわざYoutube開かずともApple MusicとかSpotifyで聴けるんで是非。なんで今になって公開したかを考えたりしてみたらワクワクすると思います。ワクワクしといてください。

 

 

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