2020.1.1

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左上から右に、左上2段目から右にという感じで書いていきますね。

 

アルバムタイトル - バンド名


新しい人 - OGRE YOU ASSHOLE

去年の夏野音でようやく見てから脳にはオウガが常におる。このアルバムが発表された時ジャケットに笑ったし(動物的/人間的シングルの時は線だけで書かれてて夏WWW Xワンマンのグッズでは奥行きが追加された。そしてアルバムのジャケットではついに立体化した。)曲名のシュールっぷりにも笑った。前回のアルバム「ハンドルを放す前に」よりも各楽器の輪郭は際立ったけど全体の音像はさらにボヤッとした。不思議すぎる質感で無限虚無と謎多幸感な曲たちが再生されていくのはマジで面白いし全然飽きない。メロディと展開でしっかりフックが効いてるからかな。スルメじゃないのにスルメ感マックスなアルバム。ライブにおける朝のアレンジっぷりはもう最高ですよ。最近また変わったらしい。気になる。「過去と未来だけ」のダークな感じと絶妙でギリダサくないギターのスライドがめちゃくちゃいい。動物的/人間的のアレンジが虚無の極みで本当にいい。ライブだとこの音源より更に鬼虚無になる。音源は聴いてるけどライブは行ったことないって人にこそ見に行って欲しい。脳内麻薬ドバドバ出て気持ち良過ぎますよ。

 

Jassbusters - Connan Mockasin

コナンモカシンは、まぁ聴いてもらえりゃ分かると思いますがオウガ関連で知りました。前作Caramelはサイケ要素というのかなんというのか、そういう謎感が強すぎてしっくりこなかったけどJassbustersは「これこれ!」といった感じで。休日の入る深夜とかはこれを流しながらウイスキーをロックで嗜んだりしたくなるようなアルバムです。アダルト。色気溢れすぎな歌とポロポロしたクリーントーンのギターがかなり心地いい。7曲目の「Sexy Man」の後半で鳴ってるギターリフにかけられたPOGの音が最高。鬼チルアルバムなので虚無感に覆われてなにもしたくない人は部屋でこれ流しながらずっと布団に包まっていればいいよ。いい音楽聴いてるときってのはそれしかしなくていい。

 

Ribbons - Bibio

GW真っ只中にWARPにmabutaを見に行き、いとも簡単に終電を逃した。捨て犬のように井の頭公園を彷徨っていたけど気がつけば知らない家の布団にいました。その家でこのレコードが流れてたと思う。Bibio、ここで出会うまで名前すら見たことなかったけど気がつけば休みのときはよく聴いてた。開放的ミュージック。lo-fi感ありつつワイドで奥行きがすごい。人の生活に溶け込める音楽って問答無用でいい。Bibioはまさにそれ。春先に聴くのが一番いいと思うからはやく暖かくなってほしいな。休日の起き抜けにカーテン開けながらこれ流せばもう間違いないよ。

 

Weather - Tycho

このアルバムを聴くといつだって心は苗場にぶっ飛ぶ。2019年フジロック初日WHITE STAGEのトリ前。サイケでプログレなあいつに「フジ行くねんけど、これ見とけってやつある?」って聞くとTychoを挙げられた。一緒に行った人も気になってたみたいなので雨と色々で体力はマイナスに振り切ってたけどなんとかWHITE STAGEまで足を運んで見たTychoはあまりにクールで美しく完璧だった...(サイケでプログレではなかった)。マイナスイオンの塊。Tychoのジャンルってなにになるんやろうか。今まで聴いてこなかったタイプの音楽なのでこんなにスッとハマってしまえるなんてフジロック、恐るべし。何事も生で体感するのか一番早いってことよな。いつ聴いても良い音楽の代表格Tycho。家に帰ってきて寝るまで、何か作業に没頭したい人はWeather流しとけばスイスイいくと思います。

 

VIVIAN KILLERS - The Birthday

出たよ。いつも間違いなく良いけど今作もちゃんとめちゃくちゃ良かった。ギターがフジイケンジになってから渇きとドロっとした部分の共存っぷりが常に最高潮。1曲目聴いてる段階は「今回は全体的にザクッとワイルドな感じかな?」と思いきや2曲目KISS ME MAGGIEでアダルトな雰囲気になって「うわーやられたわ。」って思いました。フジケンのギターが絶品すぎる。11曲目DIABLO〜HASHIKA〜は音源で聴く限り12曲目OH BABY!への繋ぎやなとしか思ってなかったけどライブで見るとめちゃくちゃバキバキでかっこよくて度肝抜かれました。

 

Infest The Rats'Nest - King Gizzard & The Lizard Wizard

これはTychoと同じくサイケでプログレなあいつに勧められてフジロック初日WHITE STAGEで真っ昼間に見てからはもうずっと聴いてた。各所では「メタル」と言われてるけど刻みのパターンとか展開やらがめちゃくちゃ複雑で実はめちゃくちゃプログレッシブやなと思ってる。あと音作りが完全に往年ハードロックのそれなのでメタルではないんですよこれは。一聴するとシンプルに聴こえるけどいざギターでコピーしようと試みたら複雑な構造にビビりました。1年間とは思えない密度で好きになったキングギザード。パンチ!フック!パンチ!フック!って感じの今作です。アルバム毎によってジャンルややってること全然違うけどテンション感は全部ちゃんとギザード。好きすぎてなんて書いたらいいかわからぬ。僕の根底や素に近い音楽を今やってる人たちです。

 

Con Todo El Mundo - Khruangbin

2018年の終わり頃にYoutube自動再生でそのまま寝落ち。「なんかめっちゃ良いの流れてる!」って起きて画面見たらこのアルバムのFriday Morningが流れててハマりました。来日公演には行けなかったものの無事フジで見れた。メンバー3人のキャラが確立してるしインストとは思えぬギターのキャッチー具合。全楽器口で歌えてしまうバンドって中々ないと思う。このアルバムやけに好きな理由がずっとわからんかった(特段好きなジャンルでもない)ねんけどインタビュー読んで腑に落ちました。どうやらこのアルバムは防音設備が整ってない普通の小屋で録ったらしく曲間や所々に虫とか風の音。所謂、町のノイズが入ってる。だから好きになったんやなあと。スーパーチルアウトアルバム。

 

A Whole Fucking Lifetime of this - American Pleasure Club

これは60'sロックやハードロックから現代ベッドルームポップまで網羅する人に教えてもらってよく聴いてた。haruka nakamura的音の切り貼りの感じとオーガニックでアンビな感じが素晴らしく心地いい。ギターは中々ノイジーだけど温度が低めなのでくどくない。歌のメロと展開の持っていき方が全て曲のアレンジに完璧に乗っかってる。所狭しとちゃんとパンチが効いてるから聴いてて飽きない。そろそろ盤で手に入れたい。

 

Sun Milk - little kid

Spotifyの「本日のおすすめ」欄に居てジャケが良かったので再生。modest mouseとConnan Mockasinの融合ですこれは。かなり素晴らしい。気の抜けたギターと平坦で癖になる歌。そして程よいスカスカっぷり。好きなのが詰まってる。質素と甘美のバランスが凄まじくいい音楽が好きなんやなと改めて再確認できた。

 

return - Blue Smiley

これもSpotifyが勧めてくれて知った。鈴木さえも知らぬバンドでキメたった感大いにアリ。2019年はTHE NOVEMBERSに失望しまくりやったんですけどBlue Smileyに出会って救われました。僕の思うUS INDIEや求めるパンチと煌めきが全て詰まってる。疾走感満載なのに壊すとこちゃんと壊してくるのがまじでズルい。ドラムとベースがBite感保ちつつ空気めちゃくちゃ含んでる。それでいてギターの距離がめちゃくちゃ近くて水っぽい。鈴木が知らないってよっぽどだと思うんでみんなもっと聴けばいい。

 

Life After Youth - Land Of Talk

我らがGROWLYの安齋さんが教えてくれた。カナダの素晴らしきインディーロック。キングギザードがサウナとしたらLand Of Talkは水風呂。DaughterやJulien Bakerが好きな人なら必ずハマると思う。浮遊感とギターの奥行きが最高です。そしてこのバンドで一番好きなのはベースである。

 

S/T - Horse Jumper of Love

下半期出会ってから一番聴いた。Spotify様々。スロウコア、シューゲイザーオルタナティブの一番好きな要素が全てギュッとなったのがHorse Jumper of Love。好きすぎて海外のレーベルサイトから直接レコード取り寄せるまでしちゃったよ。それくらい好き。2019年に発売したSo Divineはもちろん良かったけどこのセルフタイトルが一番好き。歌、ギター、ベース、ドラムの噛み合い方が本当に素晴らしくて聴いてて「気持ちいい」「かっこいい」しか出てきません!どハマりしてからYoutube漁ったらギターはジャズマスターで足元にはPOGとRE-20。そらハマらんわけないでしょうよ。現地に見に行きたいよ〜。

 

Taster - Hovvdy

スロウコア、ベッドルームポップの新気鋭といった感じでしょうか。新譜のHeavy Lifterめちゃくちゃ良かったけど今年出会ったきっかけ判定でTaster。秋の夕暮れ時にピッタリでよく聴いてた。遠くの街にライブしにいって、死に物狂いでようやく家のベッドにあり着いたときに限りなく近い安心感があるアルバム。疲れ果てた身体に流し込んでたので2020年もよくお世話になることでしょう。こういうバンドのlo-fi感ってどうやって表してるんやろう。僕周辺の人らみんな知ってるくらい日本でちゃんと知名度あるっぽいので来日してほしいな。

 

Baby - Ropes

豊かでありたい日々の側にはいつだってRopesが在る。もう本当に、敵わないの一言しか出ませんよRopesには。内向きな心を外に連れてってくれたり、ぼんやりとした気持ちを保ってくれたり。美味しい珈琲と日々の隙間にRopes。それさえあれば豊かな心と気持ちのいい風がスッと入り込んできますよ。全ての人の毎日にRopesが在ればいいな。それが叶うと皆安心してゆったりと暮らせると思う。これからもお世話になりますね。

 

Calyx - Predawn

Ropesに引き続きこれもマスト。休日の早朝はRopesで身体を起こしてその次はPredawnでも聴きながら散歩しよう。生活音は一切ないけど限りなくそれに近い形で各楽器が鳴っているからみんなの生活にスッと溶け込めると思います。癒されてしまえ!

 

光の中に - 踊ってばかりの国

このアルバムを出すタイミングと四季があまりにマッチしすぎていた。前作「君のために生きていくね」から更に開放的ミュージックになった今作。どこまで解き放ってくれるんですか。チルサイケフォーク。このアルバムが出てから周りの人たちが皆口を揃えて「踊ってやばい。」と。なんかワクワクしたな。こんなにも風が視覚化される作品は今までなかった。今の体制になってからの踊ってばかりの国にはずっとワクワクさせられてる。少し前公開されたPVではドロっとサイケになっていた。止まることない...。

 

2019年よく聴いたものたちはこんな感じでした。Hue'sの音楽に通じるというよりかは、僕自身の人間性が垣間見えると思います。どれもこれも本当に素晴らしいので是非聴いてみてください。

 

https://open.spotify.com/user/6ix3c3qd48ebr9wsfw2krvz69/playlist/6yHhyS5l8pFwnsXBb9hLsp?si=l5nN9-_XRnCR1H0P61QPPw